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人材確保のカギ

現在、看護師不足が問題となっており、看護師の求人数も増加の一途を辿っています。
しかし、看護師の有資格者は約100万人に対して、実稼働しているのは50万人程度と、何かギャップがあるようです。
看護師の離職理由の1位、2位は出産と育児になります。短くても3年、長ければ10年間近くはブランクが空くわけです。家庭を持っているため、以前のようにシフト勤務となると、家庭生活そのものが狂ってきます。家事分担など看護師としての復帰に理解のある旦那さんでも、ちょうど働き盛りで忙しい時期です。やはり、病棟勤務などのシフト勤務では、無理があるというのが現実問題でしょう。
その状況をいち早く察知している病院では、日勤看護師と夜勤看護師を完全に分けて、院内に保育施設を設けるなど、潜在看護師の確保に乗り出しています。ざっと求人を眺めてみると、日勤常勤看護師を募集している病院は、同時に夜勤アルバイトも募集しています。
他には、新規参入の介護施設や有料老人ホームでの看護師募集は、そういった潜在看護師の復帰を前提に計画されています。当然、夜勤アルバイトもセットで求人が出されています。
奉仕の心といっても、自己犠牲のみに頼った活動は長続きしない、とマザーテレサが述べたとおり、一度離職した看護師が復帰するには、まだまだ障壁が大きすぎたのかもしれません。限られたスタッフがシフト勤務を行なう従来のスタイルは、時代にそぐわないようです。看護師の働き方も、根本的に変わるべきなのかもしれません。