今の福祉ではまだ足りない
日本では健康保険への加入が義務付けられています。正直、毎月の保険料はけっこうばかにならないものでもう少し安くならないかなとか、病院にはあまり行かないのにどうして絶対に加入しなければいけないのだろうと思っていました。しかし、アメリカなどでは健康保険への加入は任意で、保険料がそのぐらいなのかはわかりませんが、日本よりも高いと思います。そのため、加入している人はそんなに多くはいないようです。
しかし、保険がないということは何かの病気にかかった時の医療費をすべて負担しなくてはいけません。アメリカでは医療費がどのように計算されているのかはわかりませんが、日本では簡単な診察でもざっと単純計算しても一万円ぐらいは必要となります。日本で保険適用されないもので多くの人が知っているのは健康診断や、妊婦健診、そして出産などでしょうか。妊婦健診は一度の検診で五千円はかかります。それが妊娠初期と後期には一週間ごとだったり二週間ごとだったりするのです。しかしこれも、今は市が半額ぐらいを負担してくれるので、かなり経済的には負担が少なくなりました。40代以降になると今度は介護保険というものに強制加入しなくてはいけなくなります。これについても、なぜ強制なのだと思っていましたが、父や母が日常生活を自立してできなくなり、自宅で看護を受けたりしている様子を見て、強制でよかったなと感じました。強制的に加入していたからこそ、本来ならかなりの出費が必要となるわけですが、一割程度の負担ですんでいるからです。これからの日本は、高齢者がもっと増えます。私もいずれは高齢者になります。ありがたいと感じる反面、今の福祉ではまだまだ足りないことがたくさんあると感じます。